詩人:どるとる
日々積み重なる不安
明日は見えないから
どこへ向かうのかもわからないんだ
自分の道なのに
地図もなくて
ただ僕は流れるままに進んでいるだけ
悲しみに出会って
喜びにも出会って
人とも出会い別れて
いくつもの時が過ぎてそのたびに若さも時の流れに連れ去られて
日々しかるべき終わりへと向かってゆく中で僕は何をできるんだろうか
それさえまだわからずにいる
生まれた時からずっと
追いかけてはいた
でもいつも追いかけている途中で見失うんだ
夢を見てしまうから
明日のゆくえはわからないまま今も地図上からも見えない
まるで地図にも載ってない島のように追いかけても追いかけてもわかるもんじゃない
僕は何も言えずにただ立ち尽くしたまま
幻と戯れるもどかしい日々に身をあずけている
ねえ待っておくれよ
僕には明日を知る権利があるはずなんだ
それを知らなかったから失ったものあったんだ
明日何があるかを知っておけばきっと失うものも失わずにすむんだ
だから明日のゆくえを僕におしえてください
叶わないこと知ってても思わずこぼれた言葉が声になって
孤独な僕の心にだけ響いた
明日のゆくえは…。