詩人:どるとる
瞳も覆わんばかりの
大きな夕陽が照らす夕暮れに見とれていた
そろそろ夕闇があの空をのみこんでやがて夜がやってくる
さよならと一言言っても言わなくても終わることが定められた1日の最終回に
僕は現実的な切なさと悲しみを感じた
このまま まだ続いてゆくのになぜかもう戻らない1日がとても恋しくなったよ
胸にこみ上げる切なさは燃えるように僕の中で熱く熱く燃えたぎっている
ああ こんなに
泣いてしまうよ
1日はもうこれで終わりだから
最終回が僕を迎えに来てやがて深い眠りに落とすだろう
どんなジョーダンも楽しい会話さえも
無残に消えてゆく
笑い声が途絶えたら
そこにはただ静けさだけがあるだけ
さよならと言わなくてもいいというのに
さよならと言ってしまうのは今日にはもう会えないからかな
1日の最終回のエンディングのように流れる五時のチャイム
しみていくよ 心に
涙が光る そんな風景の中 たたずむ僕は風に吹かれていた
時が来たら 最終回へと物語は進んですべては終わる
明日の今日と今日の今日は違うんだ
ほらね 今日は今日で今日の最終回が
明日は明日で明日の最終回があるんだ
混ぜないで
またとないこの最終回を。