詩人:快感じゃがー
君があの日
惰性で以って
出した結論が
あたしには
気に食わなかった
それだけのことだよ
記念日だから
0:00を境に
今日でキレイさっぱり
終わらせるつもり。
マニキュアは
勝手に
剥がれ落ちてくものだけど
心の枠まで
君に奪われる
気がして
そうしたら
もう
如何しようもなく
溢れ出して
歯止め
効かなくなりそうで
怖かったよ
そして夜の淵
苦汁に浮かべた
リムーバーで
何もかも
すべてを
洗い落とした
使い捨ての
私は
パズルのような
そんな
ちょっとした
駒で
君の余興に
過ぎなかったけれど
この涙は
何処から来るんだろう?
この想いは
何処へとゆくんだろう?
ヤニに
混じった
味気ないガムの
粘質で
吐き気を感じたよ
麗しい窓辺
けれど
肝心なものは
口から出ずに...
掴むべき腕を
間違えた
かもね
ここに残された
行く当てもない
置き忘れの帽子と
君の
確かな遺伝子
ねえ
この涙は
何処から来るんだろう?
この想いは
何処へとゆくんだろう?
せめて
今くらい
枯れそうな自分を
励ましたって
許されるでしょう?