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[190858] ハングリーデイズ

詩人:どるとる


今いる未来が 僕がいつか 描いていた未来なら

きっと 涙はいらない 今は笑顔を見せるための雨宿りだ

時計は何度でも 朝を連れてきて
もう何度おはようと言ったかわからない

ゆるやかな陽射しが窓に 映って
キラキラ反射した

駅のホーム 金網の向こうに 立つ人々

なんとなく 買った缶珈琲に噎せた

幸せとは こんな出来すぎた 世界には似合わない
少し 不幸なほうが僕には ふさわしい

だから僕は幸せを 欲しがることも求めることもしない

あわよくば 拾えりゃいい それくらいのもんだよ

若いだけで 必要以上の 期待を求められる

身の程をわきまえているのに 周りは僕を 買い被る

期待に応えるために無理をしている
ハングリーデイズ お腹をすかせた若年寄

一人になりたい 早く家に帰りたい
それくらいが僕のささやかな願い

新聞の片隅に小さく 報じられた殺人

今は珍しくもない その程度の解釈

幸せなど願ってしまおうものなら すぐにありふれてしまう

人を愛する気持ちを 少しでも 自分のものに出来たなら

多分マトモって領域に 到達できるのに

ハングリー精神のなさが僕を駄目にする

自堕落な 毎日が ただだらだらと続き

優しいだけの愛の歌が 降る街で

誰かが その人たちの言葉で 容易く ほほを濡らすなら

僕の汚れた 歌は野良猫のように 路頭をさまよう

幸せとは こんな出来すぎた 世界には似合わない

少し 不幸なほうが僕には ふさわしい

だから僕は幸せを 欲しがることも求めることもしない

あわよくば 拾えりゃいい それくらいのもんだよ。

2016/02/06 (Sat)
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