詩人:どるとる
まばたきの隙間に落ちる 束の間の夜が
誰かさんの暮らしを傍目から眺めてる
駅を 過ぎたあたりで寂しさは募って
ちょっとだけ 頬に涙がにじんで
誰にだって 同じ覚えがあるはずで
だから、僕は誰のせいにもしないけど
抱いた思いは きっとひそかに誰かを求めてる
やたら 涙もろい夜だ しみったれた気持ちになる
こんな今なら素直に言える「君に会いたい」
ひけらかした 寂しさも ふるえるほどに
どこでもいいから遠くまで 行きたいよ
心は腰かける為の椅子を 探すように迷うばかりです
無数の引き出しを 手探りしている
急ぐ必要なんかないのに忙しない
傷だらけのプライドを傷つけたのは
他でもない僕のプライドだろう
誰もが同じ 夜に迷っているのなら
どうかあなたも悲しんでいてほしい
間違っても幸せそうに笑ってなんかいないで
行く手を遮る 闇をくぐり抜けて 太陽をこの手につかもう
終わらないババ抜きのような 青春の延長で
幼さを 取り戻した顔で 夜を明かした
空を飛んだら 気持ちよさそうな夜
あいにく僕には翼も羽もない だから旅立つのさこの心が
光がざわめき風が ささやく
そんな 夜は きっと明日が 待ち遠しくて仕方がないだろう
きっと 誰もが 夜明けを待っているさ
やたら 涙もろい夜だ しみったれた気持ちになる
こんな今なら素直に言える「君に会いたい」
ひけらかした 寂しさも ふるえるほどに
どこでもいいから遠くまで 行きたいよ
心は腰かける為の椅子を 探すように迷うばかりです。