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[190914] 明日の僕に宛てた手紙

詩人:どるとる


踏み出した一歩は どこに僕を
連れて行ってくれるのだろう

たどり着いた明日が雨なら
雨に濡れながらでも 笑うさ

見上げた空に 誰かが見つけた新しい星

たとえば僕ならば どんな名前をつけようか

笑ったり泣いたりするのも 億劫なら

忙しさに 心を隠してしまえばいいだけなのに

どうしてか僕は 正直にしか生きれない生き物

だから天気を選べるなら晴れより雨を選ぶよ

雨の中で 強く笑う君をずっと 見ていたいんだよ

そんな僕を 知っていてほしいんだよって思った

そんなことを 適当に 書いた明日の僕に宛てた手紙

ざっくばらんに 並べられたたくさんの靴
潰した かかとが物語る そいつの生き方

一概には言えないが大半を占める
どうしても隠せない傷のある箇所

進む 科学の先にある 誰かが待つ未来

計算で割り出した答えが照らすある種の闇

手を 閉じてまた開くような 命の満ち引き

消えたあの星は今どこに輝いているのかな

つまらない感動仕立てのドラマに 涙を流すくらいだ

感情は腐るほど持ち合わせているはず

人間臭い 目指すのはそんな ありふれた存在です

たとえば帰り道にふと見上げた空に輝く星の欠片を

封筒に ひとつ入れて 明日の僕に手紙をしたためる

裏返しの 舞台

涙と笑いの悲喜劇

あべこべパントマイム

隠した手のひらの下にある ドラマ

見せてごらん きれいな傷痕を

愛したいのは悲しみを知ってる 君さ

笑ったり泣いたりするのも 億劫なら

忙しさに 心を隠してしまえばいいだけなのに

どうしてか僕は 正直にしか生きれない生き物

だから天気を選べるなら晴れより雨を選ぶよ

雨の中で 強く笑う君をずっと 見ていたいんだよ

そんな僕を 知っていてほしいんだよって思った

そんなことを 適当に 書いた明日の僕に宛てた手紙。

2016/02/13 (Sat)
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