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[190925] 公園ガール

詩人:どるとる


彼女はブランコに 乗っている
鎖につかまり 何かを見ている

目を開けたまま 夢を見ている
時々 ため息をふわっと吐き出す

公園に流れる 穏やかな空気の中に紅一点
ねえ君は いつも何を見ているの?

僕とはきっと違う 世界を見てんだろうな
ただの公園のブランコの乗り心地

君のお尻にフィットしてますか?
なんて卑猥なんだ僕は下心のカタマリ

やがて気づいた頃には君は姿を消していて
ブランコは 降りたときの反動で まだ少しだけ揺れてた

空は 涙を流す どうしてそんなに
泣いているの?優しい君ならそう言うよ

名前も知らない 女の子には
きっと 素敵な名前がある

よく見えるほうの目で 君を見ていた

ただならぬ関係になりたいわけじゃない
ちょっとだけ知り合えたなら そんな気持ちを抱えてる

公園に流れる 穏やかな空気の中に紅一点
ねえ君は いつも何を見ているの?

僕とはきっと違う 世界を見てんだろうな
ただの公園のブランコの乗り心地

君のお尻にフィットしてますか?
なんて卑猥なんだ僕は下心のカタマリ

やがて気づいた頃には君は姿を消していて
ブランコは 降りたときの反動で まだ少しだけ揺れてた

僕はすかさず君の乗ってたブランコに乗った

残ってる かすかなぬくもりに 沈めば

途方もない幸せがやがて僕を 包む。

2016/02/15 (Mon)
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