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[190930] 忘れてしまいたいのに

詩人:どるとる


花は咲いては散るだろう
波は寄せては返すだろう
空は明けては 暮れるだろう

そんなことの繰り返しの中で
今日もまた 命は簡単に失われてしまう

僕の呼ぶ声が聞こえるなら
せめて わかるように 笑って

真っ白な画用紙に 落ちた太陽
まぶしすぎたから 目が眩んだよ

雨は降ってはやむだろう
風は鳴いては 静まるだろう
だけど時間は行ったっきり戻らない

いろんなこと 忘れてしまいたいのに
忘れたそばから覚えてしまうよ

影を抱いたままの街の中に
悲しみはいくつあるのだろう

お腹を裂いて 生まれる命は
僕の世界を 変えてくれるかな

目を閉じた 暗闇ではどんな 明るい場所にいても意味はない

宇宙なら どこにいても描けるさ 孤独を望むなら

僕の呼ぶ声が聞こえるなら
せめて わかるように 笑って

真っ白な画用紙に 落ちた太陽
まぶしすぎたから 目が眩んだよ

君が笑ったから 目が眩んだよ
とってもきれいだね その笑顔は。

2016/02/15 (Mon)
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