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[190933] ハナノオト

詩人:どるとる


ビルの影から そっと見える太陽が
僕の くだらない悩みを笑ってた

渦巻きのように 不安がとぐろを巻いて
ぐるりと うねってる

まばたきの隙間に落ちる かすかな
小さな喜びを ひとつひとつ数えながら

微笑んでみせた 今日は 多分明日より
明後日よりもずっと幸せなんだろう

日が落ちると 昼間の暖かさが
嘘のように 寒くなって身震いする

花びらの散る音さえ 聞き逃したくない
だから耳を澄ますよ

光の中に寄り添うように見えた闇が
何よりも優しい存在のように思えたら

悲しいことなんて何もないって思った
明日も雨だけど なぜだろう心は前向きだ

少しずつ 落ちてく砂時計のような命が
その 残された一粒まで落ちるまでは
終わらない 時間の中に 灯る思い出を 僕は愛そうと決めた

まばたきの隙間に落ちる かすかな
小さな喜びを ひとつひとつ数えながら

微笑んでみせた 今日は 多分明日より
明後日よりもずっと幸せなんだろう。

2016/02/16 (Tue)
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