詩人:甘味亭 真朱麻呂
誰にでも懐かしいと思える想い出があるのさ
思い出したらなんだか瞳が潤んでしまうほど
そんな懐かしい思い出が僕にもある
大事なあなたは時を経て
僕の目の前からいなくなってしまった
大事な大事なあなたは私を産み落とした人
とてもきびしい人だったけれど
あなたは優しく暖かなまなざしでいつも僕を見ていてくれた
だから こうして
大人になった今も
僕はあなたとの暮らしを思い出す
ただ一つありがとうやごめんなさいとあなたに言えなかったことが悔やまれるけど
いつも胸の中に
あなたは生き続けてる
たとえもう逢えなくても
僕はもう立派な大人さ
だけど何歳になってもあなたの笑顔は僕に涙を流させる
暖かで優しくて
まるで陽溜まりのように
僕を今でも元気づける
こんなに立派に大きくなれたのは
あなたのおかげさ
あなたの愛情をたべて僕は大人になったのさ
そしてあなたと分かれたあの日は
今でも胸の中に
思い出すたび
とても優しい気持ちになれるんだ
それはあなたという陽溜まりがいたから。