詩人:理恵
気がつけば月は傾いて白んでいく山際の明日の気配に立ち止まる頭の真上は紺色でまだ星が煌めいている誰かが夜明けは星がよく流れると話していたのを思い出すああ、確かにいま星が2つ、流れていった360度の水平線と地平線が仄かに白を帯びていく宇宙の真ん中にいる感覚と世界と繋がる錯覚と太陽が顔を出す前に家へ帰ろう誰も知らない景色の真ん中と誰も知らない私の姿を見られたくないからH28.2.11