詩人:ゆなぎ
掴み取る明日はもう、ないのかもしれない誰かの手から放たれた高速の鉛が 脳天を突き刺した思考回路は遮断され深刻なエラーを弾き出す掴み取った幸せ(きのう)はもう、消えたのかもしれない誰かの喉から放たれた抹殺の二文字が 手足を吹き飛ばした通信回路は焼き切れ深刻なエラーをたたき出すそうして反響する全てが体中を蝕んで僕を、世界を、殺すのだ。