詩人:トケルネコ
海から海へ
島から島へ
流れ去るものは 声
時から時へ
過去から君へ
辿り着く声は 愛
見失わないで もう 恐れなくていい
君は君の歌を知っている
流れ去るままに見送った 昔の弱さもそのままに
君は君の声で歌えばいい
波から波へ
風から風へ
運ばれるものは 影
哀しみに浮かぶ船に何を乗せても
君がいなければ沈むだけ
ここから見えるリンドウの丘の 花咲く教会で鐘が鳴る
君から星へ
星から僕へ
伝わる愛は 光
ただヒトトキの安らぎの中で
君は君の 僕は僕の 夢で出逢おう
微睡みの珊瑚にリンドウが一輪咲いたら 産まれる
海から海へ
島から島へ
流れつくものは 歌
「 哀しんでいる君が愛おしい・・・ 」