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詩人:けむり
ぼく達は最も神様に近い場所にいる。
そう誇ってもいいくらい、
ぼく達は絶大な勝利を収めた。
そして、けっして届かないあと一歩の距離を、
永遠に追い求め続けるのさ。
完全なる不完全の、その完全さ。
それこそがぼく達。
例えるならば円周率。
宇宙が無に帰するまで数字を連ね続ける。
数億桁…、数兆桁…。
愛、
完全なる不完全なぼく達は、
それだけは凌駕出来ない悲しい定めの運命さ。
だからこそ憎悪が渦を巻く。
そしてまたそれゆえに、
ぼく達はより強大な存在になっていくね。
いつも、いつも、
より永遠性の愛を求め続けていくがゆえに。