詩人:浜崎 智幸
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緑ヶ丘に 優しい風が
わたし誘うように吹き寄せてくるわ
もしも あのとき素直だったら
光さす処へ行けたかもしれない・・・・・・
ためらう言葉ではなにも伝えられないと思うの
だから
お・ね・が・い・よ
このまま
す・て・な・い・で
せっかく言えそうになったところよ
「アナタガ好キ」
で・も・だ・め・ね
青空
み・て・い・る・と
あなたの大事な彼女(ひと)を思い出すの
◆
◆
緑ヶ丘に 月影さえて
眠り破るように囁いてくるわ
窓の外では 模様のない蛾が
光に魅せられて躍り続けているわ
逃げ腰の恋ではなにも創りだせないと思うの
だから
な・り・ゆ・き・で
あしたに
さ・せ・な・い・で
せっかく言えそうになったところよ
「ヤッパリ好キ」
で・も・だ・め・ね
満月
み・て・い・る・と
あなたの大事な彼女(ひと)を思い出すの
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