詩人:久穏
手を差し伸べても 僕の手を握ってくれない
前を歩くあなたに 手を伸ばしても届かない
振り向いたあなたに ちょっとだけ期待して
でも すぐ前を向いてしまった。
手が届かない訳じゃないのに
届きそうで 届かない距離・・・。
一緒に居られるだけで幸せだと思っていた
だけど、どんどん我儘になっていく僕。
あなたのすべてを知りたい。
独占欲が強まって その欲に僕は支配されていく−・・・
人前で見るあなたの表情は
僕の前だけで見るあなたの素顔とは違う
人の目を気にするのだろう
仕方のない事だと判っているつもり
それでも 僕が居ることに気づいて
心が泣きそうにしているのに
どうか 気づいて−・・・。
求めることよりも
求められたいと思ってしまう
あなたはそれを間違いだというのですか?
どうか泣いている僕の心に気づいて下さい−・・・。