詩人:遥 カズナ
残業で深夜の帰宅狭い台所で弁当箱を洗う…妻と子の小さな寝息を妨げぬように優しく静かに…仕事は明日も目の回るような忙しさになるだろう…けれど共働きの妻は私の為に夜も明け切らぬ寒い朝にこの弁当箱に慎ましく私の好きな卵焼きやら焼き魚やらを詰めてくれるのだだから何も辛い事等無い…疲れ切った体温かい心で私は静かに弁当箱を洗う…