詩人:村和緒
会う会うと唱えると
うーーんとうーーんとと逡巡する事になる
そんな自分の心の迷いに
突然ジンが自殺したと飛び込む
ニュース。
ゴミ塗(まみ)れのジンが自殺した
冤罪を被(こうむ)ったうえでの
ジンの自殺であった
自殺する前に
昼餉にカレーウドンと
明太子のおにぎりを食べたジン
それを示唆する出来事が昨日あった
極めて分かり辛い示唆ではあるが
「デウスよ出よ」と言うタイトルの詩を
印刷した紙の上を蟻が歩いて居た昨夜を
思い出すと
蟻がジンの自殺を示唆していたような気がする
ジンの冤罪の苦しみは
月曜日夜から
火曜日午前中に至るまであったそうだ
戦隊シリーズを見た後は
午後からも喉にもあったように聞く
仮眠の後に自慰に逃げたが駄目だったそうだ
冤罪にからめとられジンが自殺した
私はジンが自殺した後の
木曜日の早朝も
ジンが冤罪の苦しみから
扉の鳴る音と共に
自慰をしたような気がしている
しかしフィニッシュ直前で
自慰が成立しなかったジンであるような気がする
そして母親と喫茶店に行った木曜日だったのだ
そんな幻のジンよと
私はそこまでジンの事を回想して
ジンの御霊に祈った