詩人:umi
手の平から
こぼれ落ちる想いを
左右交互の手で
すくってきた
長い時が過ぎ
それでも
わずかな望みに賭けて
少しでもこぼさない様
手の平だけを
見つめて来た
今日かな
明日かな
そんな思いが
来週かな
来月かな
と長くなり
いまでは
終りを意識している
だけど
手の平の愛は
初めの頃と変わりなく
輝いていて
何にも変わっていない事が
悲しさを倍にするんだ
強くなれないよ…
貴方みたいに
自分中心に
なれないよ…
手のひらの想いは
今夜12時
指を開いてすべて
流してしまおう
笑って過ごしたかった
しっかりと掴んでいてほしかった。
もうすぐその時がくる…