詩人:どるとる
神様もいない世界に正しさなんてあるものか
計算して 出した答えに何の価値があるのか
すでに常識という名前の神様を信仰している
皆が皆、なにがしかの奴隷です
崇め奉る 手を合わせ祈るのは明日の幸せ
僕だけは 無神論者の顔で 死んだ魚の目
すがる物がないと 何かと不安なんです
悪魔もいない世界なのに 無秩序が 人を殺める
時に 残酷に 血を流す 罪のない幼い命が
生まれ持ったその手に握りしめた
ものさしで世界を計るなら
なんとおろかな行いなのかと恥じる
本当に欲しいのは 平穏という名の安らぎ
ものさしなんかで計ろうとした過ちに
世界は僕にどんな罰を与えるでしょう
真っ白な夜明けの降るような光が
僕に突き刺さる 痛みは全くない
やさしすぎるほどの愛に育てられた
ありがとう とても簡単な言葉で飾ろう
愛してる とても簡単な言葉で締めよう
崇め奉る 手を合わせ祈るのは明日の幸せ
僕だけは 無神論者の顔で 死んだ魚の目
すがる物がないと 何かと不安なんです。