詩人:どるとる
流れる景色を 数秒ごとに刻むポラロイド
まばたきのシャッターがゆっくり降りて
今この時を 閉じ込める
絵はがきにあるような 素敵な景色を
探しに行く 宛のない旅の夜明け
僕らは思い思いに それぞれの明日を目指す
今はまだ夢だって下書きの段階だけど
一周365日の 観覧車から見る世界は
少しずつだけど変わってゆくよ
あざやかに 大人になる 僕を
地上で大人の僕が待っている
移り変わる季節を 染める色の儚さを
指でなぞって 悩ましく溜め息ひとつ
会いたい気持ちをあたためていた
舞うように降る 桜の花びらを
何度も思い出すことができたならいいな
振り返るだけで笑ってしまう思い出を 持っているかい?
今はまだ 蕾のままの思いも咲く時を知る
一年365日の 時間の中を 駆け巡る思いは
あなたへと届くだろうか
少し大袈裟な愛を込めて
この空の下 呼ぶ声はあなたを探してる
二人の思いは 別々の場所で今日も
変わらないまま生きている
ほら 大したことは言えないけれど
届けよう ありふれた愛の言葉
一周365日の 観覧車から見る世界は
少しずつだけど変わってゆくよ
あざやかに 大人になる 僕を
地上で大人の僕が待っている
その隣には大人になった君がいる。