詩人:どるとる
あなたのことを 思い出すたびに
私の心に 桜の花が咲く
それは通り過ぎた懐かしい風をはこぶ舟
会いたいと 願うだけで 会える人は
離ればなれでも 同じ世界の中で
背中あわせだって 命があれば
いつかは その手を重ねることができる
もう二度と 同じ思いにはなれない
それを知りながら
僕はあなたを 何度も思い出しては
涙の向こうに君を描いて愛された日々を思う
ああ桜の咲く季節は 大切な人の 面影に名前を呼ばれる
そんな気がしてしまうよ
夢の続きは もうみることもないだろう
あんなに人生で笑っていた時はない
君の顔さえ最近は ぼんやりしてる
寂しいときなどは 慰めてくれました
でも今は 立ち直るのも自分一人で
強がりながら よっこらしょと立ち上がる
もう こんなに人を愛することはないだろう
でもそんな気持ちのどこかで
まだ 誰かを愛したい気持ちが燻ってる
ああ あなた以上に 愛する人が見つかっても あなたのようには愛せない
それでもいいよって君なら言うだろうか
ちょっと歩いて それだけで疲れたなんて
弱音を吐く人生 道はまだ 気が遠くなるくらい彼方まで続いてる
ねえ 君は こんな僕を見てどう思うかな
情けないやら みっともないやら
いろいろ あるけど君は多分 こんな僕の駄目ささえも 笑ってゆるしてくれるんだろう
僕はずっとそんな君の優しさに甘えてた
僕はあなたを 何度も思い出しては
涙の向こうに君を描いて愛された日々を思う
ああ桜の咲く季節は 大切な人の 面影に名前を呼ばれる
そんな気がしてしまうよ。