詩人:どるとる
何度も呼んだ 君の名前を呼んだよ
もう二度とは呼べない 最後の名前
どうしてこの世界はこんなに広いのに
会いたい気持ちは 今は僕だけの感情だよ
君が笑ったとき 僕も笑っていた
君が泣いたなら 僕も泣いたんだ
そんな他愛もない 日々を幸せだと
思っていた日々は 容易く過ぎ去ってしまう
今は 思い出の中でしか 輝けない君の笑顔
無理やりでもふれられないぬくもり
机の上に 置いてある古ぼけた時計の
針が刻むのは 君のいない世界時間
写真にはカメラに向かって笑う
君が幸せそうに レンズ越し写るのに
はじめて君が僕に怒ったときは
僕が生きるのをやめようとしたとき
どんなに 悲しくても辛くても
生きていれば必ず いいことがあるんだよ
それが君の口癖だった
今ではその言葉に背中を押してもらう。