詩人:千波 一也
お久しぶりですね
似たような風に
互いに吹かれては
かならず達者で暮らせよと
別れ際には笑ったものですが
いまも
お変わりありませんか
いまでも変わってゆけますか
捨てきれない現実があって
わかっていながらも
ここは中途半端で
常に、
恥ずかしさの吹き溜まりです
ただし
呼吸はうまくなりました
それゆえ繰り返すのでしょうね
すべて、
報われないとしても
すべて
しつこい光にさよならを
しぶとい闇にも
さよならを
そう、
はじめから
答えはわかっていましたから
笑ってもらうなら
あなたのほかにはいない気がして
その後のあなたが気になりました