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[131375] マグロ

詩人:ワタナー

それしかないと君が言い

それでいいやと僕が思う


夜な夜な性と愛の狭間を迷い続けてる



愛の言葉もないがしろ


聖夜だってなんのその


マグロは今夜も元気に跳ね回る



寂しい僕の心に大袈裟なリズム刻み

君の手は僕を掴んだ



大波に呑まれるような
愛(テク)を見せてくれよ

君のその手と唇が
僕を大海原へと連れて行く



そこがいいと言ったなら


そこしかないと思うだろう


不器用な僕の愛でもイカせてくれよ



悲しいけれどいいじゃない


楽しいだからいいじゃない


僕らの本番(ナマ)はこれから
夜半の舞は続く



美しく吐息を漏らせば森は潮の香り

僕の心(て)は君を包んだ



大波に呑まれるような
愛(テク)を見せつけてやるよ

僕のこの手と唇で
君を汚してあげよう


冬の終わりも近いのにマグロはまだ跳ね回り

恋なんかより大物を釣り上げて見せるから




息を切らせて
声を張り上げ
泳ぐ姿は人魚のようで

僕の心に炎が着いた

今夜の本番(ナマ)はこれから


君の事を一生懸命愛すから

今夜も海へ出よう

2008/09/04 (Thu)
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