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[191069] ライフイズ

詩人:どるとる


所在なさげな 影が揺れる 頼りない背中に
陽射しが 落ちて 地面に転がる

どんな 言葉なら君は笑ってくれるだろう

迷ってばかりの手でつかんだものは君の手でした

ありきたりの暮らしの中に 灯る
ささやかな明かりを消さないように

笑っている君や泣いている君を
この 節穴の瞳に焼きつけて いつまでも

僕らを性懲りもなくつないでる思いに
年をとらせるものかと 誓ったところです

ビルばかりの景色 東京の街 日は暮れて
橋の上から 落ちる夕日を見るよ

いくら言葉にしても足りないほどの思い

終着駅なんかない旅をしている 時間の列車に乗って

少し 至らない部分を残して 僕は不完全でありながら完成形

躓いたって弱音を吐いたって
多分 君は笑ってくれるんだろう

断りもなく吹き抜けてく風に乗せて
もうひとつ足らない思いを あずけたよ

うまくかき消したつもりの悲しみも

ほら時折 はみ出してしまう

人知れず 泣いてる

大切な人だから
見えてしまうし気づいてしまう

それが 余計なお世話のようで
でも、ありがたくもあって

放っておけない僕はとりあえず
迷うけど 誰より君の近くで 誰より 君を知っているつもりで
心のテーブルに 思い浮かぶだけの
たくさんの君を並べてみる

ありきたりの暮らしの中に 灯る
ささやかな明かりを消さないように

笑っている君や泣いている君を
この 節穴の瞳に焼きつけて いつまでも

僕らを性懲りもなくつないでる思いに
年をとらせるものかと 誓ったところです。

2016/03/06 (Sun)
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