詩人:SEI
あんたたちは
俺の大事なもの
俺の目の前で奪ってく
音楽も
サッカーも
夢も
あいつも
いつも俺が絶頂のときに
あんたらは奪って
いつも俺を絶望に突き落とす
その度にあんたたちは笑って
こう言うんだ
『これでよかったでしょ?
あなたの為にやったことよ。』
『お前の為にしたことだ。
お前は親の言う通りにしておけばいいんだ。』
『あなたは幸せでしょ?』
『お前は幸せだろ?』
なに言ってんだ?
俺の為にやった?
俺が幸せ?
親の言う通りにしろ?
どこがだよ!
なにがだよ!
うるせぇ!
ふざけんな!
俺の為じゃないだろ
あんたらの為だろ?
世間体の為だろ?
俺の幸せじゃないだろ
あんたらの幸せだろ?
あんたらの都合だろ?
俺の幸せは全部あんたらが
奪ってたよ
俺の人生も
あんたらの人生に奪われたよ
俺はあんたらからみたら
ただの道具だろ?
俺は
あんたらの地位や名声や財産を増やして守るための道具
あんたらが死んだら
その地位や名声や財産だけが残るからそれが俺の為だって
言いたいんだろ?
そんなもん俺にとっちゃ
必要なものでも
大事なもんでもねぇ
俺が大事なものは
あんたらが奪ったものだよ