詩人:ゆにこ
何気ない会話をしても
ぼうっと空を眺めても
一瞬は癒されていても
すぐに現実が引き戻す
いまは何をすればいいのか、、、
こわくなる
泣きたくなる
死にたくなってしまう
塩をかければ
溶けるナメクジみたいに
私の体もそんな風に
都合良く消えることが
できればいいのに
そんなことを思いながら
あの月をみた
誰かはきっと
同じような境遇で
同じような感情で
同じように戦っている
たったひとつの空の下に
たったひとつの惑星の中に
それ以上にかなしい
辛いできごとを
背負って生きる人もいる
センチメンタルになりながら
涙を溜めこんでみた
悲劇のヒロイン気取りでも
ここで途切れるよりはマシ
ねぇ神様
もしいるなら返事をしてと
救っておねがいと
叫んでも届かない
なら信じる意味もここにはない
誰かがきっと
同じように痛んでいる
それを同士と呼びたいエゴ
私を癒すのは他人の苦しみ
自分だけじゃない
孤独じゃないって
そう思いたいだけだった