詩人:ナナエ
なんだか急に懐かしくて
昔の友を
ただ思う
きっとそんなの大きなお世話と
昔みたいに笑っているんだろう
そしたら急に恋しくなって
電話をしてみようかと
ただ思う
きっとそしたら留守電になって
昔みたいにせかせかと
走り回っているんだろう
アイツはいつもそうだった
心配性のアタシを
気にしすぎだと
ただただ笑い飛ばし
どんくさいアタシの前を
振り向きもせず
ただただ走り続けた
いつかアイツが走り終わったとき
完走したマラソンランナーのように
とびきりの笑顔で周りに祝福される
そんな瞬間を
ただただ思って
私は今日も生きていく