詩人:山鳩
雨降りだと思っていた今日に君がやって来た******************今日は朝から雨降りだと思っていたのに雲は足早に東の空に流れてゆく。水分を含んだ重たい空気に、突然つむじ風のような冷たい風。冬が其処まで来てるんだなあと、ふとこころに中で呟いた。君がとりあえずたたんだ傘を持って駆け下りた夜半すぎに濡らしたこの石畳の道は、ようやく乾こうとしている。