詩人:どるとる
傷痕は 重なってもういくつ転んだのかもわからない悲しみに名前なんかないから呼びようもないよそれでも 星のない夜に探すのは小さな希望手のひらに落ちた ひとひらの花びら雨上がり春の陽射しが 涙を乾かしてくほらもう 傷痕はかさぶただ。