詩人:どるとる
相手のない 戦争をしているんだよ
領土も宗教も 関係ない
何を奪うでも奪われるでもなく
いつ始まって終わるのかさえもわからない
いつの間にか たくさんの大切なものを手にしてるつもりで本当は手放していた
世界という それはそれは広い
国と国で区切られた盤上で
今なお続く大人の戦争のせいで
流れなくていい血が流れる
足並みそろえた駒のような兵隊の瞳に映るのは国家の繁栄ですか
きれいな花が咲く青い空には到底似つかわしくない
ありもしない理由をつけて 無い物ねだりしているだけでしょう
ほら最初から闘う相手なんかいないんだ
敵でもない人たちの屍が増えるだけ
一人相撲も いい加減にしないと
あなたたちは誰と闘っているんだろう
僕にはあなたしか見えない
ひとりぼっちで戦争をしているようにしか見えないのは気のせいかな
ゲームの行方を気にするように
近い未来を 危惧しあったりして
不安がっても 駒は勝手に陣地をつくる
新しい命を育み未来につなげていく
誰かを愛していることにも気づかないくらいの愛で僕も愛されていたい
思い思いに今を生きる数多くの営みが 重なりあう世界
多分それは いつまでも変わらないはずだから変わらないでね
僕の手には 家族という 宝物が握られてて
でもそれは 僕だけのものじゃないから
思い通りに動かせるわけもなく
勝手気ままに 笑ったり泣いたりする
でもそれを責める言葉は僕は持ってない
だって僕は あなたたちが幸せなら それでいい
世界という それはそれは広い
国と国で区切られた盤上で
今なお続く大人の戦争のせいで
流れなくていい血が流れる
足並みそろえた駒のような兵隊の瞳に映るのは国家の繁栄ですか
きれいな花が咲く青い空には到底似つかわしくない
ありもしない理由をつけて 無い物ねだりしているだけでしょう。