詩人:どるとる
黄金の穂波が 揺れる 風が時を 急かして
ページをめくるように 夜は明ける
ああ 退屈を笑い飛ばす 太陽のくしゃみが
雲をけちらして 青空を 広げた
僕にしかできないことがある
その一歩で世界を飛び越えて
夜明けに羽ばたく翼をたずさえて
もう後戻りはできないよ
少しばかり長い夢を見ていた 夏の暑さにぼやけた
畦道に置き去りにした思い
ああ 辻褄の合わない出来事に悩んで
地図通りに生きたら迷ってしまった
足りない頭に 体にムチうって
駆け抜けた日々の その向こうに
答えがあるなら このまま 突っ走るさ
もう物語は始まっているんだよ
あがいてもがいてぶんだけ
強くなる たくましくなる
優しくもなれる 少しだけつまずいたなら
ちょっとだけ 運がなかった そう思い直せばいいや
僕にしかできないことがある
その一歩で世界を飛び越えて
夜明けに羽ばたく翼をたずさえて
もう後戻りはできないよ。