詩人:どるとる
さあ火を 点けてフライパンの上で
焦がさないように 炒めたり焼いたり
幸せを作るんだよ レシピなんて
アテにしないで さじ加減の生き方で
笑って泣いて たまには怒ったりもして
その時々の気持ちに心は染まって
やがて 料理するように出来上がるディナー
遠くから幸せの足音がする
どんな 危機一髪も喜びに変える
幸せそうな顔で いただきます
人生を 平らげることができるかな
ごちそうさままでは終わらない物語
明日も世界は頭の上で回る
調味料にはこだわらない主義なんだ
ガラムマサラもコチュジャンもいらない
幸せを 作るのはいつだって
味もそっけもない 小さなきっかけだ
レシピを 見ているようじゃまだまだだ
型通りでは 面白くない 失敗も成功の隠し味
食べきれない皿が運ばれてくる
時間に追われて 目を回してる時計
悲しみさえも 美味しそうに食べられたら
きっと世界はもう少し違って見えてくる
明後日の 夕飯は何にしようかな
考えながら 笑うくらいがいい
決まらなくて 決めかねてるくらいが
多分ちょうどいいって気がするよ
ドミノ倒しのように うまくいくわけもない
毎日を リズミカルに こなすのは難しい
ならば どこまでもただ 能天気にやってやれ
やがて 料理するように出来上がるディナー
遠くから幸せの足音がする
どんな 危機一髪も喜びに変える
幸せそうな顔で いただきます
人生を 平らげることができるかな
ごちそうさままでは終わらない物語
明日も世界は頭の上で回る。