詩人:甘味亭 真朱麻呂
なぁ 弥次郎兵衛
僕はどうすりゃいい?
なぁ 弥次郎兵衛
どうするべきだ
君は答えもせずに
右へ左へ揺れるだけ
ドングリでできたカラダを
上下に 左右に
ぐらつかせながら揺れるだけ
いつから こんなに
夕焼けがキレイだと思えるようになったんだろ
それはきっと知らない間に
僕が大人になってしまった証拠だろ
夢物語やおとぎ話のない世界
あの頃夢見てたハイテクな未来とは
似ても似つかない世界
なぁ 弥次郎兵衛
答えくれよ
その不安定なカラダは倒れそうで倒れない
しょっちゅう倒れてばかりの俺とは違い
なぁ 弥次郎兵衛 弥次郎兵衛
せめてもっと早く気づきたかったよ
繰り返すグチと
冷めちまったコーヒー
降り出した五月雨
鏡に映る大人びた僕
理想(ゆめ)はもう現実に飲み込まれてしまった。