詩人:快感じゃがー
祈りのない明日へと
向かう夜は、
かなしくなります。
どうしようもないことが
この世にも在ることを
思い知らされます。
「あなたは、何をしているでしょうか?」
刹那、
満たされた胸に
穴を開けて
空へと飛んでゆけたなら
今すぐに
抱き締められたのに...
けれど、それも
自己弁護でしかなく
むなしくなります。
「あなたは、何処にいるのでしょうか?」
毎晩、心を飾って
言葉で慰めて
魂を隠して
しかし
あなたの為にしたことが
逆に、
あなたを傷つけて
それからのことは
わたしにも知りえない、
遠い未来の話だけれど
やはり
気がかりなのは
相変わらずです。
あなたは、何をしているでしょうか
あなたは、何処にいるのでしょうか
あの日
引き止められなかった痛みは、
消えぬまま
隙間風にさらされて
日に日に、
後悔を増やすばかりです。