詩人:どるとる
水面に映る空 滴が落ちて 波紋が広がる
でも あっという間に空はまた元通り
この街にはあるかなあ 誰かのために涙を流せるだけの優しさは
形のないものに いつも人の心は 動いて
見えない気持ちを手にするたびに
これ以上ないほどの幸せに包まれる
愛してる そんな言葉がくれる光が
陽射しのように 僕を照らしている
大切なもの いくつ自分にはあるかなあ
きっと両手の指全部でも数えきれないね
ほのかに灯る 日の落ちた街に ひとつ ふたつ 幸せの色した明かり
目に見えるだけの 宝物はたかが知れてる
目には見えなくても価値のある 思い出が
どれだけ価値があるのか 知る日が来るよ
大丈夫だよ そんなありふれた言葉が
雨に濡れた僕に 傘を差し出してくれる
これだけ世界にはたくさんの言葉がある
なのに人はそんな言葉を知っているのに
どうして 汚したり砕いたりするのかな
言葉はそのままでも十分きれいなのに
人は言葉を 使ううちに
言葉に敬意を はらうことを忘れてしまって
使わせてもらってるんじゃなくただ使ってるって勝手に思い込んでいるのかな
だから僕の言葉も いつの間にか 汚れた
形のないものに いつも人の心は 動いて
見えない気持ちを手にするたびに
これ以上ないほどの幸せに包まれる
愛してる そんな言葉がくれる光が
陽射しのように 僕を照らしている
その言葉がもう宝物なんだよ。