詩人:どるとる
遠い昔の ちんけなショウトムービーのひと幕
フィルムの 向こうで 腹を抱えて笑ってる
少年たちの心には 未来は ダイアみたいに輝いてた
ダリヤの花も 枯れたことだし
そろそろ 死ぬにはうってつけ
あとはただ捨てるだけの命だ
絶望さえも 今は心地いいメロディ
軒並み足並み そろえて歩く行進
時計の 中で暮らす僕らの他愛ない日々
よるべなく 宛もなく奏でる協奏曲
たとえばそれは 淡い青春の恋のような
恥ずかしげもなく 語り合った夢のような
消し去りたい 素直すぎる僕らの影だよ。
2016/03/31 (Thu)