詩人:どるとる
いつか 誰かが歩いた 道を僕も歩いてる
雲の残した足跡を 追いかける
宛のない旅の始まりはいつもこんな雨
出会いと別れの 入り交じった物語
色とりどりの光で 目が眩みそう
手にした地図には 書いてない明日への行き方
本のページをめくるように
移り変わる景色を飛ばして
終わりのない空の下を
走ってくバイク 風を切って
ほんの数秒の 星のまたたき
まばたきの間の一瞬の光
ただ過ぎてくだけの毎日も
視点を変えれば さほど幸せと相違ない
旅に出るなら 何を持って行こうかな
大好きなCDとふるさとの風を
道連れにして 何処までも行こう
僕も旅人になるなら孤独を 知らなくちゃ
冷たい風に 吹かれても強かに立って
北風と太陽の 努力むなしく僕は 旅をやめないよ
僕のこのただの一歩が 明日には
きっと何かしらの意味を持つって
思うからね花が種を宿すように
命終わるその時には最後の花を咲かす
影を明日に大きく 伸ばして
背伸びをした 僕の命が空に届いたら
夜空の星のひとつを盗んで
君にあげよう 命が未来に繋がるように
星の種が 芽を出したら 僕は笑うよ
「生まれてきてくれてどうもありがとう」
なんて 照れくさそうに言いながら
待ち焦がれた夜明けに やっと
長い長い 不安から解放されて
本のページをめくるように
移り変わる景色を飛ばして
終わりのない空の下を
走ってくバイク 風を切って
ほんの数秒の 星のまたたき
まばたきの間の一瞬の光
ただ過ぎてくだけの毎日も
視点を変えれば さほど幸せと相違ない。