詩人:どるとる
待ちくたびれた猫の尻尾が 指し示す明日には
宝石みたいな光の雨が降るだろう
さあ ここでずっと未来と待ち合わせだ
空の遠くから落ちてきた雨を大きな傘で受け止めて
悲しみなんか僕の手のひらで
魔法のように 消してあげるから
どしゃ降りも 気持ちいいよ
濡れてみよう心も体も全部
もう一度、まっさらな気持ちで世界に笑えるように
雨に歌えば 昨日より少しだけ 空が笑ってるように見えるよ
夢から覚めて 二、三秒 まだぼんやりしてる
微睡みを拭って 明日が見えた
さあ 空を泳ぐ魚を捕まえよう 夢の中で
鉛筆握りしめて絵に描いた 世界の想像図も嘘じゃない
イメージを総動員してこの世界に 生きる僕らを楽しませて
雨に濡れない なんてもったいない
屋根から飛び出して傘を放り投げて
雨の降るその意味を かすかなささやきに意識を集めて
雨に歌えば 嫌いだった世界が 少しだけ 好きになってる
なんとなく 雨の中
立ち尽くして
涙を雨に紛らせた
あの日の夜
心は 雨に負けないくらいきれいだった
空の遠くから落ちてきた雨を大きな傘で受け止めろ
悲しみなんか僕の手のひらで
魔法のように 消してあげるから
どしゃ降りも 気持ちいいよ
濡れてみよう心も体も全部
もう一度、まっさらな気持ちで世界に笑えるように
雨に歌えば 昨日より少しだけ 空が笑ってるように見えるよ
雨が陽射しのようにあたたかいよ。