詩人:ワタナー
そいつは何の前触れもなくあんたの背後に近付いてそっと囁く
分かってるよ
僕には分かる
だってアイツは犬のように欲情するし
まるで狼のように全部奪っちまうから
分かってるよ
僕もそう思う
あんたはアイツを殺したがってる
あんたはアイツを殺したがってる
愛だの恋だの言ってる自分が馬鹿らしくなったんだろ?
全部馬鹿らしくなっちまって
何もかも憎くなって
銃口はアイツに向けて
あとは引き金を引くだけなんだろ?
あんたはアイツを殺したがってる
あんたはアイツを殺したがってる
殺したくて殺したくて仕方がないんだ