詩人:トケルネコ
暗黒は舌の先 あなたの瞳にありました
月が還りたいと泣く理由は 誰かが誰かに伝言ゲーム
見失いました
淋しい夢は流れ星に
淋しい涙は流れる雲に
淋しい声は流れる人波に
掻き消され、 また
捜しています
音もなく
コーヒーの匂いと
感触もなく
腿の猫の温もりと
記憶もなく
切り取った新聞記事に
色もない
ゆるやかな陽の影が射し込んで
あたし
言ったでしょ?
このままじゃたちきれないって
このままじゃ・・・
それなのにあなた
それをあなたは、
淋しい言い訳と
2009/11/29 (Sun)