詩人:奏
自分を守るためだけに
嘘をつくのはもう良いんだ
あとは大切なモノを手に入れるために
広い空の下旅に出よう
空は馬鹿みたいに広くて
雲一つ無い空は
馬鹿みたいに綺麗で
体力つきるまで走って
見知らぬ土地まで駆け抜けて
馬鹿みたいで笑えるけど
その笑いは清々しくて
なんとなくいーんじゃないの?
馬鹿みたいに広い空の下
馬鹿みたいに駆け抜けて
馬鹿みたいな自分に笑って
すっきりするのも楽しいんじゃない?
自分を守るためだけの嘘は
自分を作り出す為の鎧。
ボロが出る前に空に向かって
力いっぱい投げてやるのもいーんじゃないの?
嘘を無くして
裸の自分をさらけだして
鎧が無いと恥ずかしいかもしれないけどさ
お前を見ているのは知らない土地と青空だけ
怖がる必要なんて無い!
疲れ果てて帰る頃には
綺麗な夕焼け空がお見送り
雲一つ無い空もいいけど
すっきりした後のオレンジの空も新鮮でいーんじゃない?
夕焼け空に別れをつげて
家に帰るお前は鎧とは違う何かを見付けている筈だゼ
あんなに綺麗な青空の下
何も考えないなんて事はまずないだろ?
あんなに素敵な夕焼けの下
何も決意しないなんて事はない筈だゼ?
一皮違うお前の方が
魅力的でいーんじゃないの?