詩人:禪稀
“愛”なんて馬鹿げたもので
どんなに綺麗事を並べても
結局、ヒトは動物だから
雄と雌の間にあるのはただ欲だけの関係で…
そんなふうに思う日々―
可愛くないと言いつつも
躰を撫でる男達
そんな気はないと言いながら
女の体を抱きよせる
それがうざくて嫌悪感ばかりの日々過ごし
―‥心から冷め切った
そして
『恋愛』という言葉に無縁な存在に
『愛』を知らない人間に
そんなふうに作られた
男達よ
どうせ近づいてくるのなら
この私に『恋愛』といいものをさせて
私に『愛』を教えて溺れさせてみなさいよ
私に近づいてくるのならー