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詩人:右色
だから
僕は
人生を「愛」って言うんだ
自分が言いたい事が
誰かと話している時だけ
カタチに出来るように
もしも、自分が一人きりなら
言葉なんて要らないし
伝える必要だって無い
その連続で
自分を理解することだって必要ない
生きるだけなら
世界と反射するだけでいいのだから
つまるところ
自分の頭の中にある意志や思考なんてものも
やっぱり
自分以外の誰かの為に存在していて
人生における答えなんて
自分の中で積もりに積もった
そういう「誰か」の為の言葉が
誰の為だったのか分かる
それ以外の何があるって言うんだ
ずっと誰かの為に生きていて
ずっと誰かを探していて
最後にはきっと
出会うことが出来て
僕はそういう過程を愛と呼びたい
だから
僕は
人生を「愛」って呼ぶんだ