詩人:umi
朝
8時前に部屋を出る
下を見ながら歩くから
すれ違う人が
男か女かわからない
制服に着替え
笑顔を作り
つつがなく仕事を終え
お疲れ様
と誰にむける訳でもなく
声をかける
暗い道を
何も考えず
ただひたすら足を動かし
誰もいない部屋に帰る
し−んと静まった家には
ただいま
と言っても返事をしてくれる誰かもいなくて
それが当たり前で…
何となく夕食を作り
テレビを見ながら食べて
後片付けもそこそこに
お風呂に入って…
今日の一日が過ぎて行く
幸せでも
不幸でもない
ただ24時間を淡々と
淡々と生きている
今日本気で笑ったかな?
今日夢中で語ったかな?
こんなもん
私の一日
こんなもん
だけど嫌じゃないから
また明日を同じ様に
生きていけるかも
淡々と淡々と…