詩人:綾
水風船が弾けるように
潔く声をぶつけたんだ
若葉は日差しを味方に
強がりな青葉になった
よくやったと
私を褒めながら歩く
凛々と新しい靴で
だんだんと胸が痛んで
ゆっくり歩けと
大人は言うけれど
やっぱり今は走らせて
水たまりに映る空を
ジャンプして
上り坂に負けないで
階段を軽やかに下りて
そのうち涙も忘れて
君への気持ちも
私から離れて飛んでく
両指で作ったカメラで
どんな瞬間を残そう
私だけの景色を
手に入れてみせるから
見上げれば誇らしげな
コバルトブルーの空
2009/06/04 (Thu)