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[191347] モノクロームフィルム

詩人:どるとる


日々は埃のように積もり 心の礎になってゆく
足らない 気持ちは君に
パズルのピースをはめ込むように
新しい気持ちを 細胞のように増やしてゆくんだ

昨日観た映画の内容が頭にまだ
こびりついてる たいした映画じゃなかったはずなのに
大事なのは 君と観たこと あるいは同じ時間を共有したことにある

僕の人生は 映画でいうなら
なん章からなる 映画なんだろうか
そんなつまらない ことを考えてる

モノクロームにぼやけてる
色もない日々に いつか君がくれた
あざやかな 虹色 まだありがとうのひとつも言えてないけど それはまたいつか

夢から覚めたあとのまどろみは とても 気持ちがいい
しばらくその余韻に浸っていると
いつの間にか時間は過ぎていった
季節はまたひとつ変わり桜を散らした

さんざん付き合わせておいて最後はさよならをするそんな 映画だったよ
でもね そんな単純なことが 笑っちゃうくらい久しぶりだな

君がくれるものは 多分僕が与えるものよりずっと
多くの価値があるものなんだろうな

小さなことでもお互いにありがとうを 言い合う毎日
そんな瞬間が積み重なって 大作映画みたいに 人の一生を作り上げてく だからどんな下らない場面も必要だ

主人公とかヒロインとか 言うまえに
僕らはただのエキストラだろう
通りすがりの恋でも十分ドラマチック
大いに楽しんでゆこう 命あるこの時間を 一歩一歩
一分一秒たりと無駄にせぬよう なんて

僕の人生は 映画でいうなら
なん章からなる 映画なんだろうか
そんなつまらない ことを考えてる

モノクロームにぼやけてる
色もない日々に いつか君がくれた
あざやかな 虹色 まだありがとうのひとつも言えてないけど それはまたいつか。

2016/04/09 (Sat)
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