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[191353] ジュブナイル

詩人:どるとる


四行詩で会話をしよう 幸い夏はまだ終わらない

どこまでも続きそうな廊下に降る
雨の音が 窓を伝って聞こえる

花が咲くように僕の心に 吹いた
風を優しく受け止めたあの日

僕はそれを恋だとは 気づかずに
ただ差し出された手を握っていた

季節は 過ぎて行った 気まぐれな雨足に苛立って

思えばあれは 僕なりのジュブナイル
精一杯の返事だったと思うよ

世界は 少しだけ輝いたように見えた
君は夢の中にまた 消えて行ったね

僕は最後まで 気持ちをごまかして
気づかないように キスも拒んだよ

花が咲くように僕の心に 吹いた
風を優しく受け止めたあの日

僕はそれを恋だとは 気づかずに
ただ差し出された手を握っていた。

2016/04/10 (Sun)
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