詩人:夕空
朝日はいいけど
昼は勘弁で
夕日は好きで
月も好きで
独りは嫌じゃなくて
でも、居場所もなくて
誰かと居たくて
なんとなく
そう なんとなく
…独りに慣れて…
独りで居るから
誰か
誰だか
探したいんだけど
…そんな気もなくて…
それで
諦めているんだ
諦めていたんだ
そしたら
穴が空いて
興味が湧いて
ここにいたんだ
空っぽとか誰かは言うけど
何かを証明したいとは
…誰かには思えなくて…
古い井戸に石ころの音
森の真ん中の井戸
木々の幹もなく枯れた空に
そっと手を差し伸べて
笑っても泣いても
君が居てくれるなら
歩いていける
休んでいられる
…その温もりに…
また独り
暗闇に手を握りしめて